非接触見守りセンサ「ビタウォッチャー」の開発を行う株式会社マリが、総額3億円の追加増資を実施

最終更新日

非接触見守りセンサ「ビタウォッチャー」の開発を行う株式会社マリが、総額3億円の追加増資を実施

株式会社マリが、ベンチャーキャピタル3社を引受先とする第三者割当増資を行いました。

既存投資家であるMedVenture Partners社が運営するMPI-2号投資事業有限責任組合に加え、京都大学イノベーションキャピタル社が運営するイノベーション京都2021投資事業有限責任組合、グローバル・ブレイン社が運営するKIRIN HEALTH INNOVATION FUNDの3社から各々1億円、総額3億円を調達したとのことです。

出典:株式会社マリプレスリリース

 

 

株式会社マリについて

株式会社マリは、睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)の状態検知と治療を、患者の負担なく、完全非接触で行う京都大学発のスタートアップです。

医療現場ニーズに沿った製品開発を指南するスタンフォード大学のバイオデザインプログラムで生まれたアイデアをベースに創業しました。

非接触見守りセンサ、「ビタウォッチャー」などが代表的製品です。

株式会社マリの概要

【会社名】 株式会社マリ

【所在地】 京都市下京区中堂寺粟田町91京都リサーチパーク9号館104号室

【代表者】 瀧 宏文

【設立日】 2017年11月

【事業内容】 ミリ波レーダーを活用した非接触ヘルスケアモニターの製造、販売。睡眠呼吸障害等に関する医療機器の開発、製造、販売。

また、CEO瀧宏文氏は医師でもあり、医用超音波とデジタル信号処理に造詣の深い方とのことです。

 

出典:株式会社マリ公式サイト

 

株式会社マリの開発製品、非接触見守りセンサ「ビタウォッチャー」とは

非接触見守りセンサ、「ビタウォッチャー」は、非接触にて対象者の呼吸や心拍による体動をモニタリングするデバイスです。

多数の患者のモニタリングが遠隔でできることが可能です。

新型コロナウィルス感染症の患者さんへの活用が検討されているほか、非接触での見守りが可能なため、乳幼児への見守りへの展開も導入もできるようです。

 

非接触で睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療する医療機器も開発中

株式会社マリでは、非接触で睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療する医療機器も開発中とのこと。

国内のSAS患者数は軽症患者も含めると約2,000万人存在し、毎年10%増加しています。

SASは重症で無治療状態を放置すると、重篤な心血管疾患などを引き起こす恐れがあります。マリは既存の方法では治療が届かない患者層がいることに着目し、患者負担の無い完全非接触な治療に拘り開発を行っています。

既に技術開発は完了し、薬機法承認に向けた臨床エビデンス構築に着手しているとのことです。

出典:株式会社マリ公式サイト

 

今回の資金調達の目的

株式会社マリでは現在、開発中のSAS治療機器について臨床研究を進めており、今回の資金調達により独自技術による治療ソリューションを確立させ、医療機器の薬事承認に向けた治験の準備を進めていくとのことです。

 

完全非接触でのモニタリングをはじめ、診断や治療まで構想中とのこと。

患者や患者予備軍の方は本当に大勢いると思うので、ぜひ実用化してほしいと思います!

また、すでに実用化されている乳幼児の見守りもそうですが、アイデア次第でもっと幅広い製品にも活用できそうだなと思いました。

今後も注目して応援していきたいと思います。