遠隔相談サービス「リリーヴ」を提供する株式会社T-ICUが、総額5.7億円の資金調達を実施
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遠隔相談サービス「リリーヴ」を提供する株式会社T-ICUが、総額5.7億円の資金調達を実施
遠隔相談サービス「リリーヴ」を提供する株式会社T-ICUは、株式会社パソナグループ、Beyond Next Ventures株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社および個人を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額5.7億円の資金調達を実施しました。
【プレスリリース】
T-ICUが、パソナグループなどから総額5.7億円の資金調達を実施https://t.co/Wiywkxqcoa— T-ICU (@Tele_ICU) January 5, 2022
「リリーヴ」を提供する株式会社T-ICUとは
株式会社T-ICUは「Anywhere, we care. すべての病院に集中治療医を」をミッションとし、2016年に設立されたスタートアップです。
遠隔での救急・集中治療に関連するサービスおよびシステムを提供しています。
主なサービスとして、遠隔相談システム「リリーヴ」、および遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」を展開しています。
株式会社T-ICUの概要
【社名】株式会社T-ICU
【代表取締役】中西 智之
【事業内容】
1.遠隔での救急・集中治療に関連するサービスおよびシステムの提供
2.救急・集中治療に関するスタッフトレーニング(教育)
3.病院におけるコンサルテーション(医療安全等)
【設立】2016年10月13日
【資本金】100,000千円
株式会社T-ICUの代表取締役は 中西 智之氏
株式会社T-ICUの代表取締役は 中西 智之氏です。
中西氏は京都府立医科大を卒業後、医師として心臓血管外科に6年、麻酔科に5年、救急・集中治療に8年携わってこられたそうです。
医師として活躍する中で、全国的に不足している集中治療医の力を有効的に活用したいと考えるようになり、株式会社T-ICUを設立されたとのことです。
2021年12月には志の高いベンチャー企業の経営者を称える「第21回 Japan Venture Awards」にて、「SDGs特別賞」を受賞されました。
株式会社T-ICUのサービス「リリーヴ」、「クロスバイ」について
株式会社T-ICUが提供する主なサービス、遠隔相談システム「リリーヴ」、および遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」について解説します。
遠隔相談システム「リリーヴ」
遠隔相談システム「リリーヴ」は、全国的に専門家が不足する重症患者診療の現場を、集中治療科医・集中ケア認定看護師で構成されたメディカルチームが24時間365日サポート。
命に関わる重症患者診療を担う医療スタッフの不安に寄り添い、呼吸・循環管理、鎮静・鎮痛、感染症治療などの全身管理を最新の知見と豊富な経験で支援する遠隔相談システムです。
僻地や離島など専門家が不足している地域でも、インターネットさえあれば国内外の第一線のICUでトレーニングを積んだ集中治療医のサポートが受けられるのが大きなメリットです。
遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」
遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」は、ベッドサイドに配置した高性能カメラにより、これまでにない患者観察が可能に。
患者の表情や顔色、呼吸様式の観察までもが可能となり、人工呼吸器を含む各種医療機器と接続することで、多面的な患者情報を院内の離れた場所へ届けることが可能な遠隔モニタリングシステムです。
COVID-19患者受け入れ病院での医療の提供と医療従事者への感染防止策としても導入実績があるとのことです。
今回の資金調達の目的
今回の資金調達の目的は、下記のように発表されています。
T-ICUは今回の第三者割当増資で調達した資金を用いて、既報のNTT西日本との「遠隔医療におけるエッジコンピューティング技術を活用した情報処理の実現方式に関する共同実験」およびNEDO助成事業「スコアに基づく遠隔集中治療モニタリングシステム」の製品化、地方と都市の医療格差の課題解決のために遠隔ICUにとどまらない遠隔医療センターの構築、JICAの受託事業「新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔技術を活用した集中治療能力強化プロジェクト」を足がかりとした海外展開を加速させてまいります。
同社は2016年に設立され、コロナ禍以前より遠隔治療の問題に取り組んできました。
そのため知見やノウハウも多く、コロナ後に遠隔治療に取り組み始めた他社よりも、サービスの質が抜きんでているのではないかと思います。
また中西氏自身が医師ということもあり、現場にいたからこそ分かる「真に求められているサービス」を開発していけるパワーがあるのではないかとも思います。
コロナ禍でも、アフターコロナでもますます遠隔治療分野は需要が大きいと思いますし、同社はさらに大きな発展を遂げていくのではないかと感じました。