【資金調達】薬剤耐性菌問題に取り組む株式会社GramEye(大阪府茨木市)が総額3.6億円のシリーズA資金調達を実施

【資金調達】薬剤耐性菌問題に取り組む株式会社GramEye(大阪府茨木市)が総額3.6億円のシリーズA資金調達を実施

薬剤耐性菌問題に取り組む株式会社GramEye(大阪府茨木市)は、シリーズAラウンド・3rdクローズの資金調達を実施しました。

今回の資金調達は第三者割当増資によるもので、引受先は池田泉州キャピタル及びSMBCベンチャーキャピタル並びにNESとのことです。

同社はこれによりシリーズAとして総額約3.6億円を資金調達しました。

薬剤耐性菌問題に取り組むメドテック系スタートアップ『株式会社GramEye』、総額3.6億円のシリーズA資金調達を実施

 

株式会社GramEyeについて

株式会社GramEyeは、大阪大学の医師と医学部生が2020年に立ち上げた大阪大学発スタートアップです。

企業情報等については、2022年3月の資金調達記事も参考にご覧ください。

AIを使い薬剤耐性菌問題に取り組む大阪大学発ベンチャー「株式会社GramEye」が、資金調達を実施

 

今回の資金調達の目的と背景

現状の問題点

近年、抗菌薬の誤用や乱用の為に薬が効かない細菌である薬剤耐性菌が世界中で増えています。仮に今後何も対策が講じられず、現在のペースで耐性菌が増え続けると、2050年には世界で1,000万人もの方が命を落とすと想定され、がんによる死亡者数を超えると報告されています。

その問題の解決のために

この世界的な医療課題にアプローチするため、GramEyeは微生物検査の一つであるグラム染色を人工知能でアップデートし、抗菌薬の適正利用を目指すAI・ロボティクスソリューションの開発を行っています。

GramEyeの開発しているAI・ロボティクスソリューションにより、グラム染色工程における手間を省き、AIが顕鏡をサポートすることで、より迅速かつ正確な検査結果を反映するシステムを構築することができます。

今後に向けて

GramEyeは今回の調達を活用し、グラム染色工程のAI・ロボティクスソリューションを臨床現場へ導入し、ユーザーの皆様の声に応えるよう更なるAI強化、およびハードウェア改良を行います。

また、海外進出における市場調査や保険適用に向けた戦略立案にも取り組んでいきます。