腎疾患治療薬の研究開発を行うリジェネフロ株式会社が、シリーズAで13億9,200万円の資金調達を完了
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腎疾患治療薬の研究開発を行うリジェネフロ株式会社が、シリーズAで13億9,200万円の資金調達を完了
腎疾患治療薬の研究開発を行うリジェネフロ株式会社が、第三者割当増資によりシリーズAで13億9,200万円の資金調達を完了しました。
今回の資金調達には、下記の計12社が
・三菱UFJキャピタル株式会社
・京都大学イノベーションキャピタル株式会社
・ジャフコ グループ株式会社
・エムスリー株式会社
・旭化成株式会社
・SMBCベンチャーキャピタル株式会社
・DM Capital Ltd.
・株式会社ヘルスケア・イノベーション
・株式会社島津製作所
・京銀リース・キャピタル株式会社
・中信ベンチャーキャピタル株式会社
・株式会社ヤム・オーバーシーズ
その会社本体もしくは運営する投資事業有限責任組合として参加しているとのことです。
腎疾患治療薬の研究開発を行うリジェネフロ株式会社が、シリーズAで13億9,200万円の資金調達を完了
リジェネフロ株式会社について
リジェネフロ株式会社は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)増殖分化機構研究部門の長船健二教授の研究成果を基に、2019年9月に設立されたベンチャー企業です。
ミッションとして「腎疾患に対する様々なソリューションを研究開発し、腎疾患に苦しむ患者さんのQOLの改善により社会に貢献する」を掲げています。
リジェネフロ株式会社の概要
【社名】 リジェネフロ株式会社/英文社名 Rege Nephro Co.,Ltd.
【本社所在地】 京都市左京区吉田下阿達町46-29 京都大学 医薬系総合研究棟
【創設者(取締役)】 京都大学iPS細胞研究所教授 長船 健二
【代表取締役】 石切山 俊博
【設立】 2019年9月20日
【資本金】 2億3998万2750円
※代表者や企業のSNSは運用されていないようです。
リジェネフロ株式会社の事業内容
リジェネフロ株式会社は、腎不全で苦しむ患者を救うことを目指して研究開発活動を行なっています。
腎臓疾患の研究開発に取り組む理由
腎臓は一度壊れると修復ができない臓器とされていますが、慢性腎臓病(CKD)に苦しむ患者さんは右肩上がりで増加しており、CKDの患者数は日本の成人人口の13%、約1,300万人に達しています。
しかし、CKDは腎移植を除いて根治的な治療法はいまだ存在せず、悪化した場合は人工透析が必要になります。
透析患者は、週2, 3回、1回4時間程度の透析を生涯受け続けなければならず、患者の抱える苦しみやストレスは計り知れないものがあります。
また、その医療費は年間1兆5,000億円を超えています。CKDの症状を改善し人工透析患者を減らすための技術の開発は、社会的急務となっています。
この社会的問題を解決するため、リジェネフロ株式会社ではiPS細胞由来ネフロン前駆細胞の研究・開発に取り組んできました。
iPS細胞由来ネフロン前駆細胞とは
iPS細胞由来ネフロン前駆細胞は、腎臓のろ過装置そのものである糸球体と尿細管をつくるもとになる細胞です。
リジェネフロ株式会社の長船教授が発明したiPS細胞由来ネフロン前駆細胞は、動物実験において腎障害を改善する効果を示しています。
リジェネフロは今後、iPS細胞由来ネフロン前駆細胞を有効成分とする細胞医薬の実用化に取り組み、CKDを適応症とする承認取得を目指していくとのことです。
今回の資金調達の目的
この資金調達により、iPS細胞由来腎前駆細胞を用いた細胞療法の実用化に向けた非臨床試験用製剤の製造及びこれを用いた安全性試験の実施が可能となるとのこと。
腎疾患に苦しむ患者さんの生活の質(QOL)を改善し社会に貢献するという使命のもと、iPS細胞由来ネフロン前駆細胞を有効成分とする細胞医薬の実用化に取り組み、慢性腎臓病を適応症とする承認取得を目指し、事業を加速していくそうです。
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