ロボット学者・石黒浩教授が大阪大学発スタートアップ「AVITA」を設立し5.2億円の資金調達
石黒浩教授が大阪大学発スタートアップ「AVITA」を設立し5.2億円の資金調達を実施
ロボット学者・石黒浩教授が大阪大学発スタートアップ「AVITA株式会社」を設立し、5.2億円の資金調達を実施したそうです。
資金調達先は大阪ガス、サイバーエージェント、塩野義製薬、凸版印刷、フジキンとのことです。
【AVITA(株)を設立しました】
経営陣は石黒教授がCEO、私がCOO、社外取としてビジネスコンサルタントの濱口秀司さん、顧問として藤野真人さん・竹崎雄一郎さんです。
バーチャルだけでなく、リアルでもアバターで人々の可能性を拡張し、制約なく活動できる社会を作ります。
よろしくお願いします! pic.twitter.com/yQk3otkpLM
— 西口昇吾@AVITA (@shogo0032) September 7, 2021
石黒浩教授について
石黒浩教授は大阪大学大学院基礎工学研究科教授。
20年以上に渡り、人と関わるロボットやアバターの研究開発に携わってきた、日本を代表するロボット研究者です。
今回、石黒浩教授は「AVITA株式会社」の代表取締役CEO(最高経営責任者)に就任し、アバターの普及に取り組んでいくそうです。
AVITA株式会社の事業内容
AVITA株式会社は「Virtualize the Real World」というビジョンのもと、アバター技術によって人々の可能性を拡張することを目指していくそうです。
アバターはロボットやCG(コンピューター・グラフィックス)の形態を取り、販売接客、診療、心理カウンセリングなど様々な場面で、アバターを遠隔から操作できるサービスの提供を予定。
操縦者は自宅にいながら、店舗や病院にやってきた顧客や患者などとロボットのアバターを介してやり取りできるとのこと。
例えば、オンライン販売やオンライン診療なども、CGのアバターを操作することで可能になるそうです。
アバターの具体的な想定導入事例
アバターの具体的な導入は、下記のような場面を想定しているとのことです。
- 遠隔医療システムにも参入している特殊バルブメーカーのフジキンは、入院患者の孤独を解消するロボットのアバターの提供を目指す。入院患者の親族が自宅からアバターを操作して、見舞うといった使い方を想定する。
- 大阪ガスは契約者とやり取りする手段として、従来の電話窓口に加えてCGのアバターを追加することを検討している。
新型コロナウィルスの影響により、非接触・非対面のシーンはかなり増えてきており、様々なシーンでの活用が期待できる技術だと思います。
コロナ後においても非接触・非対面の機会は定着すると思いますし、今後ますます需要が高まりそうです。
石黒浩教授も
「コロナ禍で多くの人がリモートワークに慣れた。今こそアバターを世の中に出して、社会を変えていける」
と発言されたとのこと。
コロナをチャンスにして、世界を変えるようなビジネスを展開していってほしいですね!